ジュンバンウォッチの「ひらめき」
シンプルを追求できた理由は、ひとつの「ひらめき」にありました。
店舗管理者様
パソコンがまったくできない60代のスタッフでも操作できるような順番待ちシステムを作って欲しい。
さらに、話しをよく聞いてみると、
店舗管理者様
観光地の為、繁忙期にしか使わない。”使ったり使わなかったり”の切り替えが簡単にできるシステムがいい。
店舗管理者様
従業員にとっても、お客様にとっても分かりやすいシステムにして欲しい。
店舗管理者様
繁忙期にしか使わないからあまり固定費はかけたくない。
店舗管理者様
アプリのインストールが必要だとか、専用のプリンターがいるようなものは嫌だ。
店舗管理者様
ほんとに簡易的なものでいいんだよ。ちょっちょっと使えるような。
・・・。
・・・(なんて無茶な。)
その頃の私の頭の中は、順番待ちシステムといえば某お寿司屋さんの入り口にあるような専用機械や、ipadを利用するようなアプリ形式のシステムが浮かんでいました。
順番が近付いたお客様にはメールで呼び出したり自動で電話がかかったりしてお知らせをするのが一般的だ。
というかそれ以外は見たことがない。
そんな固定観念で凝り固まっていました。
しばらく悩み続ける日々が続きました。
私の頭の中には、相変わらず某寿司屋さんにあるような大掛かりなシステムや、おしゃれなアプリを利用するようなシステムがグルグルと回り続けていました。
しかしある日、「一度根本的なことに立ち戻って考えてみよう」と思いました。
そして、こんな質問を紙に書いてみたのです。
お客様は何が知りたいんだろう?
店舗はお客様に何を伝えたいんだろう?
その答えはとてもシンプルなものでした。
お客様は”自分の順番が知りたい”。
店舗は”もうすぐあなたの番ですよ”と伝えたい。
そう思ったとき、ひらめいたのです。
そうか!!!!!!
お客様の連絡先を聞いて呼び出したりする必要はないんだ。
シンプルにお客様と状況を共有できるようなシステム。
店外にいても店内にいても「今の状況」を共有できるシステムを作ればいいんだ。
後日談ですが、このシステムを導入して帰ってしまうお客様の割合が大幅に減ったと教えてくださいました。
「お客様と○○を共有する」
このキーワードのもと、ジュンバンウォッチはたくさんのお客様にご利用いただいています。
クリニック・薬局の待合室で、混雑する販売所やイベントブースで、行政が行う健康診断で、倉庫の待機時間管理で、もちろんレストランの受付などでも。
誰と何を共有するか?
アイデア次第で使い方は無限です。